ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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トランプで勝ったよ

分類
他者の理解/表情 対人マナー/ちょっとした気づかい 感情のコントロール/喜び 
めあて
 表情から相手の気持ちに気が付いて、相手を思いやった言葉かけができる。
難易度
★★★
重要度
★★☆
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (1人称視点)

児童A
勝ったー

 
トランプで友だちに勝ったよ。
でも、友だちはぜんぜん楽しくなさそう。
君ならどんな言葉をかけるかな?

Ⅰ ちょっとした気づかい (1人称視点)

児童A
すごく、運が良かったよ。
児童A
もう一回やろうよ
児童B
うん

Ⅱ 大喜び (1人称視点)

児童A
勝ったあ、勝ったあ。
児童A
お前へただなあ、もう一回やるか。
児童B
もう、いや。

Ⅰ ちょっとした気づかい (2人称視点)

児童A
すごく、運が良かったよ。
児童A
もう一回やろうよ
児童B
うん

Ⅱ 大喜び (2人称視点)

児童A
勝ったあ、勝ったあ。
児童A
お前へただなあ、もう一回やるか。
児童B
もう、いや。

指導上のヒント

 児童Bの表情を読み、気持ちを類推できるかが一つ目の課題です。瞬時に表情の変化に気が付き、そこから気持ちを読み取り、それに沿った行動・言葉かけをすることで、相手を思いやった行動が成立します。
 対象児童の苦手な部分を探り、柔軟に対応してください。
 パターンⅠのA君が「勝った、勝った。」と喜びを表すことは良いことです。その後の言葉に注目させて下さい。
 表情の変化に気がつけない児童もいます。そのような児童には表情認知の課題を行ってください。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。
③ 児童Bの表情の変化に注目させて、気持ちを言語化させる。

展開:

① すべてのパターンを見せる。
② 対象児童が児童B、指導者が児童Aになってロールプレイする。
③ 児童Bの気持ちをそれぞれのパターンで考えさせる。
④ どのような言葉かけをするかを考えさせる。

評価

 ・ 表情から気持ちを類推できたか?
 ・ 児童Bの気持ちを言語化することができたか?
 ・ 自分なりに相手を思いやった言葉かけを考えることができたか?



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