ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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中学生にジュースを買ってこいと言われた

分類
安全教育/危険な場所 安全教育/危険な人物 対人マナー/誘い・要求・依頼 
めあて
不当な要求のする上級生への対応を考える。
難易度
★★★
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)

中学生
おい。
児童A
はい。
中学生
ちょっとそこの自販機でジュース買ってきて。

 
友だちの家に行く途中で、中学生に出会った。
ジュースを買ってこいと言われたけど、
君ならどうする。

Ⅰ 買ってくる (3人称視点)

児童A
わっわかりました。
児童A
買ってきました。
中学生
また今度頼むわ。

Ⅱ 走って逃げる (3人称視点)

児童A
すいません!!
中学生
おい、何、逃げてんだよ。

Ⅲ 断る (3人称視点)

児童A
今、お金持ってないんですよ。
中学生
なんだよ、使えないな。

指導上のヒント

 このような災難はいつでも児童に降りかかる可能性があり、また、いつでもうまく解決する方法などありません。
 指導者が児童に教えられるのは、
・ 自分より体の大きな人(年上の人)はおそらく自分より力が強いので、喧嘩になるような状況をつくるべきではない。走って逃げても追いつかれて捕まる。
・ 見た目が怖い人には近づかない。見た目が怖い人を具体的に説明する。
・ 自分の体の安全を一番に考えて行動する。
・ このようなことがあったら、必ず信頼できる大人に相談する。 
などです。
 さまざまなロールプレイを行いながら児童と話しあい、危険を察知し、逃れるスキルをつけてあげることが大切です。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。
③ 中学生と自分との身体的な力関係を正しく把握しているかを確認する。
・ 喧嘩になったら負ける。
・ 逃げようとしても追いつかれる。 
など

展開:

① パターンそれぞれのその後を想像する。
② このような状況にならないようにするにはどうすればいいか指導者といっしょに考える。
・ 危険な場所にはできるだけ行かないようにする。(指導者が危険な場所を具体的に説明する。)
・ どうしても行かなければいけないときは、遅い時間を避け、一人にならないように気をつける。
・ 見た目が怖い人には近づかない。(指導者が見た目が怖い人を具体的に説明する。)
③ もし、このような状況になったらどうすればいいかを指導者とロールプレイを行いながら、いっしょに考える。

評価

 ・ 危険を察知するスキルを獲得したか?
 ・ 危険がおよびそうになった時に回避するスキルを獲得したか?



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