ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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会話に入れなかったのはなぜ?

分類
対人マナー/会話にはいる 
めあて
会話をしているグループの中に入る方法を学ぶ。
難易度
★★★
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)

児童B
きのう、『名探偵ドイル』見た?
児童C
見た、見た。
児童B
で、さあ、犯人は誰だと思う?
児童C
石上っていう画家があやしいんじゃない?
児童D
それじゃあ、そのまんまでしょ
児童C
じゃあ、やっぱり、あの医者がやったのかも
児童A
僕のお父さんも医者だよ。歯医者だけど
児童B
そんな話してないよ
児童E
向こうに行けよ

 
白い服の男の子がみんなにきらわれちゃったよ。
どこがいけなかったか考えてみよう。

指導上のヒント

 衝動性が高い児童や言葉の理解に困難を持つ児童は、自分とって関心のある一つ単語に反応してしまう傾向が見られます。ゆっくり会話を聞いて、話の流れを理解してから話しだすことが大切です。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
 聴覚理解の弱い児童には、シナリオを渡すなどして会話の流れをとらえられるように配慮する。
② 白い服の男の子が「向こうに行けよ」と言われた理由を考えさせる。

展開:

① 途中から会話に参加するために必要なことを具体的に教える。
・ 会話に入ったらまず3分ぐらいみんなの会話を聞いて何の話をしているか把握する。
・ 話を聞きながらあいづちをうつ。
・ 会話の内容が把握できたら会話に参加する。
・ 自分が話したいことがあったら、「ちょっと話したいことがあるんだけど、聞いてくれる?」などの断りの言葉を入れてから話す。など
② 会話に入るロールプレイをする。

評価

 ・ 白い服の男の子が「向こうに行けよ」と言われた理由がわかったか?
 ・ 途中から会話に参加するために必要なことがわかったか?



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