ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10125 | テストの点が悪かった |
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イントロダクション (1人称視点)
テストが返ってきた。
自信があったのに100点じゃなかった。
とてもいやな気分になった。
君ならどうする。
自信があったのに100点じゃなかった。
とてもいやな気分になった。
君ならどうする。
Ⅰ 怒る (2人称視点)
児童A
なんで100点じゃないんだ!!
児童A
こんなテストいらない!!
先生
A君、何してるの!?止めなさい!!
Ⅱ 深呼吸 (2人称視点)
児童A
なんで100点じゃないんだ・・・
児童A
怒ってもしょうがない、とりあえず深呼吸しよう。
児童A
す~は~
児童A
よし、深呼吸で落ち着いたぞ。どこを間違ったか見直そう。
すごく嫌な気持ちになったとき、自分の気持ちを落ち着けるためにどんなことをすれば良いかを話し合ってみる。
クールダウンの仕方は人それぞれです。本人が最良と思えるものでも、実際の学校生活では採用できないものもあります。妥協点を見つけて、自分の気持に折り合いをつけていく過程が大切です。
クールダウンの方法を対象児童と話し合って決めてください。その方法をまわりの人にも伝えて、対象児童を認めてもらうように配慮してあげてください。
導入:
① 「イントロダクション」を見せる。
② すべてのパターンを見せる。
・ 児童Aの態度をどう思うかたずねる。
・ まわりの児童はどう思っているかたずねる。
③ 似た体験がないかを聞いてみる。
人間は間違えることがたくさんあることを教える。指導者の失敗体験を話せば、児童も自分の体験が話しやすくなる。
展開:
① 対象児童の態度と児童Aをリンクさせて、第三者の視点で自分の態度を振り返るように促す。
発展:
① すごく嫌な気持ちになったとき、落ち着くための方法を考えさせる。
このシーンでは気持ちを落ち着かせるために深呼吸しているが、これは一例にすぎない。児童と話し合っていろいろと試みる必要がある。
・ 保健室に行く。
・ 心の中で10を数える。
・ 「いやだー」と1回だけ叫んで、落ち着く。
・ 深呼吸する。
・ こぶしを握って我慢する。など
② 対象児童に「実際の場面ではうまくいかないことも多いでしょうが、一回でもできたらすばらしいことですよ。」と伝える。
・ 失敗は誰にでもあることだということが理解できたか?
・ 嫌なことが起きた時にどのような態度が良いかを理解できたか?
・ クールダウンの方法を何種類か知ことができたか?
・ 実際の場面でできたか?