ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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ものさしを返しにきたよ

分類
対人マナー/感謝する 自己の表現/言葉づかい 
めあて
感謝の気持ちを伝える方法を学ぶ。
難易度
★★☆
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 幼児 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)


 
ものさしを借りていたので、
これから返しに行くよ。
君ならどのように返す?

Ⅰ 黙って返す (3人称視点)

児童A

Ⅱ ていねいにお礼を言う (3人称視点)

児童A
ありがとう。助かったよ。
児童B
どういたしまして。

Ⅲ ぞんざいにお礼を言う (3人称視点)

児童A
ありがとう
児童B
う、うん

Ⅰ 黙って返す (2人称視点)

児童A

Ⅱ ていねいにお礼を言う (2人称視点)

児童A
ありがとう。助かったよ。
児童B
どういたしまして。

Ⅲ ぞんざいにお礼を言う (2人称視点)

児童A
ありがとう
児童B
う、うん

指導上のヒント

 感謝の気持ちを適切に伝えられないのは
・ あまり感謝していない。
・ 感謝の気持ちを伝えるのが何らかの理由で嫌(恥ずかしい、不愉快等)。
・ 感謝の表現方法を知らない。
などの原因が考えられます。ビデオクリップを見た後に話し合って、対象児童がどこでつまずいているかを確認してください。
 パターンⅡ、Ⅲを比べる中で、同じ「ありがとう」の言葉も、言い方や行動によっては、相手が不快に感じることに気づかせてください。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。

展開:

① すべてのパターンを見せる。
 それぞれのパターンについてどう思うかを言語化させる。
② 人に物を借りた時には、感謝の気持ちを伝えなければいけないことを教える。
③ 指導者が児童A、対象児童Bでそれぞれのパターンでロールプレイを行う。
 同じ「ありがとう」の言葉も、言い方や行動によっては、相手を不愉快にさせることに気づかせる。
④ 指導者が児童B、対象児童が児童Aで、対象児童が良いと思う感謝の表現をロールプレイする。
 録画機能や鏡を使って、表情、言葉遣い、行動が適切であるかを確認する。

評価

 ・ 人に物を借りた時には、感謝の気持ちを伝えなければいけないことがわかったか?
 ・ 同じ「ありがとう」の言葉も、言い方や行動によっては、相手を不愉快にさせることに気づけたか?
 ・ 相手に感謝を伝える方法がわかったか?



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