ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

10128

トランプで大さわぎ

分類
自己の理解/ストレスマネージメント 感情のコントロール/混乱 
めあて
苦手な場面からうまく抜け出す方法を学ぶ。
難易度
★★★
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)

児童B
やったー、一抜け
児童C
お前ばっかりずるい・ずるい・ずるい

 
友達とトランプをやったんだ。
君は大きな声が大嫌いなのに、
みんな、大騒ぎになっっちゃて・・・
君ならどうする?

Ⅰ 大声で叫ぶ (3人称視点)

児童C
ずるい・ずるい・ずるい~
児童A
うるさい・うるさい・うるさい・うるさい~(

Ⅱ 走って逃げ去る (3人称視点)

児童C
ずるい・ずるい・ずるい~
児童A
わ~~~~

Ⅲ 説明してから出ていく (3人称視点)

児童C
お前ばっかり、ずるい・ずるい・ずるい~
児童A
ごめんね。大きな声が苦手だから、廊下に出ているね。

指導上のヒント

 PDDの傾向をもつ児童の中には、騒がしい場所がとても苦手な子がいます。苦手でない児童にとっては楽しい場面でも、苦手な児童は強いストレスを感じています。
 まわりの友だちに配慮しながら、苦手な場面からうまく抜け出す方法を事前に考えておくことが必要です。

指導例

導入:

① 教室で困ったこと、嫌だったことを聞く。
 「ない」と言う場合や、今回のテーマから離れたことを話す場合は、指導者が問題であると考えているテーマに誘導する。
② どのように対処したかを思い出させる。
③ 「イントロダクション」を見せる。

展開:

① すべてのパターンを見せる。
② それぞれのパターンで、まわりにいる友だちの気持ちを考えさせる。
③ ストレスを軽減を軽減させる方法を考えさせる。
 どのようなすれば、友だちも自分も嫌な思いをせずにストレスを軽減できるかを考えさせる。これまでの本人の対処が間違っていないことを前提に、違う方法もあることを教える。
・ その場を離れることでストレスから逃げられること。
・ 相手に自分のつらさをを訴えることで、ストレスを減らすことができること。など

評価

 ・ 苦手な場面からうまく抜け出す方法を考えられたか?
 ・ 友だちも自分も嫌な思いをせずにストレスを軽減する方法を考えられたか?



■ 最新情報

■ ソーシャルスキルトレーニング

■ ソフトウェアの紹介

■ ご購入の案内

■ 基本パックシナリオ解説