ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

10123

女の子にもんくを言われた

分類
対人マナー/パーソナルスペース 他者の理解/表情 自己の理解//ボディイメージ 
めあて
相手との適度な距離感をつかむ。
難易度
★★☆
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (1人称視点)

児童B
ちょっと・・・近いんですけど。

 
班で話し合いをすることになったので机を合わせた。
でも隣の女子がすごく嫌そうな顔をしているよ。
君ならどうする。

Ⅰ 気にしない (3人称視点)

児童A
そう?別にいいじゃん
児童B
いやだよ~
児童A
なんでそんなこと言うの・・・
児童B
自分で考えてよ。

Ⅱ 距離を確認する (3人称視点)

児童A
あっ、ごめん

指導上のヒント

 相手との物理的な距離がつかみにく児童は、他人のパーソナルスペースに入り込み、トラブルになることがあります。
 ここではパーソナルスペースについて学びます。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② もんくを言われた理由をたずねる。
 わからない場合も次の展開にすすむ。

展開:

① 「パターンⅠ」を見せて、児童Bが怒った理由を考えさせる。
② 指導者が児童A、対象児童が児童Bになってロールプレイをする。
 対象児童が不快になるくらい指導者が大げさに近づくことで、パーソナルスペースを体感させる。
③ 「パターンⅡ」を見せて、相手との距離が必要なことを教える。
④ パーソナルスペースについて教える。
 それぞれの人間にはパーソナルスペースがあり、そのスペースに入ると相手が不快になることを教える。一般的なパーソナルスペースとはどれくらいなのかを具体的に教える(「片手分は離れる」)。
⑤ 離れすぎると会話が難しくなることを体感させる。
 指導者が会話をしながら、少しずつ離れていくことにより、距離が離れすぎても会話が難しくなることを体感させる。

発展:

① パーソナルスペースに入ることが許される場合があることを教える。
・ 家族、恋人、とても親しい友達など。
・ 手をつなぐ、ハグをする、肩を組むときなど。

解説

 他人に近付かれると不快に感じる空間をパーソナルスペースといいます。一般的に男性より女性の方が広いと言われています。
 パーソナルスペースは個人差がありますが、指導では「片手分は離れる」くらいを基準にすればいいでしょう。
 年齢が上がれば、どんな時に他者のパーソナルスペースに入ることを許されるのかを、話し合うことも大切です。

評価

 ・ パーソナルスペースがあることを知ったか?
 ・ 相手との適度な距離をとることができたか?



■ 最新情報

■ ソーシャルスキルトレーニング

■ ソフトウェアの紹介

■ ご購入の案内

■ 基本パックシナリオ解説