ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10123 | 女の子にもんくを言われた |
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イントロダクション (1人称視点)
児童B
ちょっと・・・近いんですけど。
班で話し合いをすることになったので机を合わせた。
でも隣の女子がすごく嫌そうな顔をしているよ。
君ならどうする。
でも隣の女子がすごく嫌そうな顔をしているよ。
君ならどうする。
Ⅰ 気にしない (3人称視点)
児童A
そう?別にいいじゃん
児童B
いやだよ~
児童A
なんでそんなこと言うの・・・
児童B
自分で考えてよ。
Ⅱ 距離を確認する (3人称視点)
児童A
あっ、ごめん
相手との物理的な距離がつかみにく児童は、他人のパーソナルスペースに入り込み、トラブルになることがあります。
ここではパーソナルスペースについて学びます。
導入:
① 「イントロダクション」を見せる。
② もんくを言われた理由をたずねる。
わからない場合も次の展開にすすむ。
展開:
① 「パターンⅠ」を見せて、児童Bが怒った理由を考えさせる。
② 指導者が児童A、対象児童が児童Bになってロールプレイをする。
対象児童が不快になるくらい指導者が大げさに近づくことで、パーソナルスペースを体感させる。
③ 「パターンⅡ」を見せて、相手との距離が必要なことを教える。
④ パーソナルスペースについて教える。
それぞれの人間にはパーソナルスペースがあり、そのスペースに入ると相手が不快になることを教える。一般的なパーソナルスペースとはどれくらいなのかを具体的に教える(「片手分は離れる」)。
⑤ 離れすぎると会話が難しくなることを体感させる。
指導者が会話をしながら、少しずつ離れていくことにより、距離が離れすぎても会話が難しくなることを体感させる。
発展:
① パーソナルスペースに入ることが許される場合があることを教える。
・ 家族、恋人、とても親しい友達など。
・ 手をつなぐ、ハグをする、肩を組むときなど。
他人に近付かれると不快に感じる空間をパーソナルスペースといいます。一般的に男性より女性の方が広いと言われています。
パーソナルスペースは個人差がありますが、指導では「片手分は離れる」くらいを基準にすればいいでしょう。
年齢が上がれば、どんな時に他者のパーソナルスペースに入ることを許されるのかを、話し合うことも大切です。
・ パーソナルスペースがあることを知ったか?
・ 相手との適度な距離をとることができたか?