ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10143 | 定規を借りたんだけど… |
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イントロダクション (1人称視点)
児童A
定規忘れたんだ。ちょっと貸して。
定規を忘れてしまった。
となりの席の子にお願いしたんだけど、
相手はどんな気持ちかな。
表情や言い方から、気持ちを考えてみよう。
となりの席の子にお願いしたんだけど、
相手はどんな気持ちかな。
表情や言い方から、気持ちを考えてみよう。
Ⅰ 普通に貸してくれた (1人称視点)
児童A
定規忘れたんだ。ちょっと貸して。
児童B
いいよ。
Ⅱ 嫌々貸してくれた (1人称視点)
児童A
定規忘れたんだ。ちょっと貸して。
児童B
いいよ。
Ⅲ 喜んで貸してくれた (1人称視点)
児童A
定規忘れたんだ。ちょっと貸して。
児童B
いいよ。
PDDの傾向を持つ児童は、言葉以外の情報を重要視しないことがあります。
同じ言葉でも、表情、視線、声の調子、態度によって、その意味は微妙に変化することを教えてください。
まずは、言葉以外の情報に気づくことが大切です。
導入:
① 「イントロダクション」を見せる。
② すべてのパターンを見せる。
③ それぞれでパターンで、声の調子や表情に注目させてもう一度見せる。
児童Bの気持ちを言語化させる。
・ 困っている
・ 嫌がってる
・ 喜んで貸している など
展開:
① 指導者が児童Bになり、さまざまな声の調子や表情でロールプレイして、対象児童に児童B(指導者)の気持ちを推測させる。
発展:
① 児童Bの気持ちがわかった上で、定規を返す時にどのような言葉をかけたら良いかを考える。
・ 声の調子や表情から気持ちを推測できたか?
・ 相手の気持ちを考えて行動することが大切であると理解できたか?