ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10117 | 後ろの席の人が呼んでいるよ |
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イントロダクション (3人称視点)
児童B
ちょっと。
昼休み、本を読んでいると、後ろの席の人が肩をたたいて君を呼んでいる。
君ならどんなふうに振り向く?
君ならどんなふうに振り向く?
Ⅰ 普通に振り向く (2人称視点)
児童B
ちょっと。
児童A
なに?
Ⅱ 嫌々振り向く (2人称視点)
児童B
ちょっと。
児童A
うるさいな
Ⅲ 笑顔で振り向く (2人称視点)
児童B
ちょっと。
児童A
なに?
Ⅳ 笑顔で振り向く(無言) (2人称視点)
児童B
ちょっと。
普通に対応しているつもりでも、無表情では相手に怒っている印象を与えることがあります。ちょっとした笑顔でずいぶん相手の気持ちが変わることを気づかせてください。
導入:
① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねて、実際にやってもらう。
録画機能があれば利用する。
展開:
① 見る前に「児童Bの気持ちになって」という課題を与えて、すべてのパターンを見せる。(事前提示)
② どの対応が一番良かったかをたずねる。
③ 良かった点、悪かった点を言語化させる。
④ 児童と指導者でロールプレイを行うことにより、児童に適切な対応を気づかせる。
触られるのが嫌な子どもがいます(感覚過敏)。このような子どもは、友だちに肩を叩かれたり、手をつながれたりすることが大きなストレスになっています。
感覚過敏の児童には、友だちが困らせようとしているわけではないことを教えてください。そして、どのように対応したら、自分も友だちも嫌な思いをしないですむのかを話し合ってください。
・ 対応方法で相手の気持ちが変わることがわかったか?
・ お互い嫌な思いをしない方法を習得できたか?